2016/07/05(火)

 『ミリオンジョー』というマンガを読んだ。

担当編集者の主人公が、急死した人気マンガ家の死を隠蔽し、自ら続きを描くというストーリー。

なんというか、惜しい漫画だった。

1巻はすごく面白くて、鳥肌がたつほどだったのに、読み進めると期待したほどではなかった。

評論家のように偉そうだけど、もっと面白くなりそうだっただけに残念に思っている。

ラストの巻きの展開を思えば、もしかして打ち切りだったのかもしれない。

それでも、サスペンス調で始まったのにも関わらず犯罪の件の回収がないのは不満だ。

何月何日と日付が描かれていたのはなんだったのか。

ここまで、主人公一味として物語が展開してきたのに、他メンバーや、犯罪にも触れず、いい話風でまとめるには無理がある。

あと、このマンガは原作と漫画が別々で、他の感想ブログを見ると、絵の評価が低いのが以外だった。

顔のアップが多いとか女の子が可愛くないとか、たしかに粗削りなところもあるけど、表情のつけ方とか、キャラの造形、かなりいいと思う。

石原まこちんぽいなーと感じたけど、まぁ好き好きあるか。

つらつらと、なにが悪かったのか考えていたら、あるマンガを思い出した。

ちょうど同じような読後感の作品があったんだった。

『ゼクレアトル~神マンガ戦記~』

 これも1巻はすごく惹きつけられた。

残念ながら失速して、期待外れのまま終わってしまった。

この作品のまとめに書かれてることが、打ち切り作品に的確なので引用したい。

「初期の勢いと設定は良かったのに、それを活かせず自滅」といった終わり方となった。

打ち切られた原因

[1]キャラクターが「生きて」いなかった

キャラクター達が物語を展開させる為だけの完全なる操り人形になっていた。

不自然な思考や突然の思考停止が多く、物語の展開に合わせて変に動き回る様は、正に作者の操り人形そのもの。

また、そんなキャラを活躍もしないのに無駄にどんどん投入するので、その様な違和感が肥大化してしまった。

[2]設定を無駄にし過ぎた

せっかく面白そうなのに全く活かせないままいつの間にか無くなっている設定や、一回しか出ない設定、出す意味があるのか分からない設定等、とにかく多種多様の「無駄な設定」が多かった。

それ等が読者の不信感に大きく繋がった。

[3]伏線を張るばかりで、回収をしなかった

伏線は回収して初めて意味のあるもの。

気になる謎がそのままだと読者は「作者はあの伏線忘れてるんじゃないか?」と不安になるし、フラストレーションも溜まる。

一向に回収されない伏線は、結果的に読者の不満を買う。

[4]展開がふらふら変わり過ぎた

物語の展開に一貫性が無く、ふらふらと変わり過ぎた。
結果的に物語の芯が無くなってしまった。読者は芯が無い物語はあまり好きではない。

何より展開がふらふら変わると物語が進まなくなってしまう。物語が進まない作品は読者離れを起こす。

[5]物語の「結」となる部分が無かった

「この話には『起承転結』の『転』しかない」という揶揄があった事からも窺えるように、この作品には基本的に「結」(物語が落ち着く部分)が無かった。

作者の「ヒキ(物語の次回に続く最後)を重要視する」という意向かもしれないが、それが悪い方向へ行ってしまった。

【裏サンデー】『ゼクレアトル~神マンガ戦記~』打ち切り 1年半の連載に幕【戸塚たくす】 - NAVER まとめ

 戻って、『ミリオンジョー』で起こったことは現実でもあり得ることだ。

人気マンガ家の死について、創作物について考えるいいきっかけになった。

冨樫先生もどうかお体に気をつけて、連載再開待ってます。

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